わかそよづくりコース(2018.7.1)

- 公民館学級  -(生涯学習センター プレイルーム)

 

(Iさん)

Uさんよろしくお願いします。私たちはこうやって(思いを読み取ってもらい)話をするのですが、記録に残すことが大切なので記録にしてもらえると嬉しいのですが大丈夫ですか?

 

(Uさん)

はい。

 

(Iさん)

Tさんの手もつらそうなのでありがたいですね。このやり方(ペンで手を添えて書くやり方)が1番早く話せると思いますし、このやり方だと思いがスラスラ話せますのでペンで書いた方が私はいいのですが、皆さんの中にはTさんの携帯(のタッチパネルを手を添えて使うやり方)で話した方がいいという人もいるのかもしれないので、どうしたらいいのかわかりませんが(みんなに)聞きながら考えましょうか。

 

(Tさん)

今聞きとったこと、もしかして少し違っていましたか。

 

(Iさん)

途中から少し違いましたが、大丈夫です。どうしてもうまくいかないときがありそうですね。Tさんでも違う言葉になってしまうのですね。Tさんはなんとなく、なんでも聞き取れているのかと思いましたが気をつけてください。(読み取ってもらうことが)うまくいかない時は、それが伝わればいいのですが、伝える方法がないので、そのままにしてしまいますが、なんとなく違う感じは伝わるのですね。私もこのやり方がなんでできているのか、わからないので、そういうものなのかもしれないですね。また、お願いします。では午後の活動はもうすぐ始めましょうか。

 

(Uさん)

早速名前を覚えてくれたんですね。

 

(Iさん)

私たちは名前をよく覚える人が多いと思います。名前がわからないと、頭の中でこの人はどういう人なのかが、整理がつかなくなってしまいやすいと思うので、名前をまず覚えるという人が多いのではないかと思いますが、このことについて、誰かに話したことはないのでわかりませんが、私はそういう理由で名前をまず最初に覚えるのです。このやり方(ペンを使うやり方)は早いですね。やっぱりこの方法で、話したいです。今日はこっちで話しましょう。

 

(Tさん)

やっぱりペンを使ったほうがよさそうですね。

 

(Iさん)

はい、少し頭の中から言いたいことが言えなくなってしまうような気がします。早いとそのまま言葉になるのですが、遅いと言葉が頭から抜けてしまうので、一旦言葉をもう一度頭の中で考えてから書き、少し違う言葉になったなあと思うこともあります。このくらい(のスピード)ですと、私が思って、すぐに言葉になるので、言葉が消えずにすみますから、私も気楽に話すことができます。きっとみんなそうだと思いますが、私も今この書き方がいいですし、みんなもきっとこのやり方で午後は話したいと思っていると思います。

 

(自己紹介・うた)

 

(Iさん)

(歌を歌い、)盛り上がってよかったのですが、やっぱりわかそよまで時間がないので話し合いを少しでもしておきたいです。本当は話し合うだけでもいいのですが、コースの雰囲気も大事なので歌を歌うのもいいですね。

 

(Hさん)

この後は少し話し合いをしたいですね、僕はさっき少し話すのを戸惑ってしまいましたが、やっぱりしっかり話したいのでもう少しみんなで話がしたいです。少しあと時間がありますので話し合いをしてもいいですか。僕も話してもいいですが、話したい人がいたらお願いします。誰か話したいことはありますか。

 

(Iさん)

私はいつもこのことばかり考えているのですが、やっぱり今年あった出来事として1番私が気にしているのは、優生思想のことです。私たちは昔から恐らく、(このことについて)どうすることもできずにいたのかもしれませんが、先日、ニュースで聞いたのですが、旧優生保護法のことについて当事者が声をあげたということが私には印象的でした。私たちの命の価値について私たちの仲間が声をあげたのだと驚かされました。このことについて、もしかしたら社会のなかではあまり関心のない人が沢山いたのかもしれませんが、少なくても私たちにとってはとても大きいことで、これまで語ることができなかった私たちの仲間が裁判という形で声をあげたことがニュースになったのは驚かされました。多分、私たちもこの場で話し合いを重ね、言いたいことがまとめられれば、何かできるような気がするので、そのことをみんなで話し合いたいのです。私は声を上げるのは今だと思っているので、この場で、皆さんで話し合って思いをみんなに伝えていきましょう。

 

(Aさん)

私も少し話をさせてください。私はこうやって話すことは少ないですし、今日あまり話すつもりではなかったのですが、まだ皆さんが何を話していいのかと悩んでいたり、話しにくいこともあったりするかと思うので、少し私も話をしたいと思います。私はこの何年間か出生前診断のことについて色々な場所で発表をしてきましたが、そのことで色々な人に感想を言ってもらえたりしました。私たちの言葉は、少しずつかとは思いますが、他の人にも伝わっていることかと思います。もう少し声を上げることは、みんなで力を合わせればできることだと思うので、今回のわかそよ作りで話し合って私たちが伝えたいことをうまく伝えるにはどうしたらいいのか、みんなで考えましょう。私も色々な作文を書いてきましたが、聞いてもらいやすいものと、とても伝わりにくかったと思うものとありました。ですので、そういったことも話しながら一番みんなに伝えやすいのはどういうやり方なのかをみんなで考えてみたいと思います。本当はもっとみんなで話がしたかったのですが、もう少し話し合うには時間が必要そうですね。私の話は以上です。とにかくいい発表ができるようにみんなで考えましょう。

 

(Fさん)

私も同じことを考えています。私たちにとって良い発表の仕方はどんな方法なのかをもう少し話し合いたいですね。もちろん、何を伝えたいかもそうですが、私たちのできることで、どんなやり方がいいのか、もっと話し合いたいです。

 

(ITさん)

私は、もう少し何を伝えたいかの話がしたいです。私としては、何が言いたいかによって、「とびたつ会」の人が(次回)来た時に話すことが変わってくるので、どんな話し合いをしたいのか、私たちが少し決めておきたいです。私はもっと、私の命の話をしたいです。命と一言で話すと色々なことが含まれるかと思いますが、私たちが生きているということの素晴らしさがどこにあるのかということを話し合いたいのです。私は色々なことを考えているのですが、どうしてもそれと体や口がうまく繋がっていないのでうまく伝えられないのですが、私たちがなぜ生きているのかとか、そういうことにつながるとも思いますが、やっぱり私がなぜ生活しているのかを、もっと自分たちでも話し合わないと、いつも辛い思いをしてばかりなので、私たちが生きていく意味についても私は発表をしたいのです。私たちは自分で言うのはなんなのですが、幸せに生きていたいと思っているし、幸せに生きているつもりなのですが、どうしても辛いだろうとか、そういう風に思われてしまったりすることばかりなので、私たちの命も、幸せにつづいているということが、発表で伝えられて、日本中の人たちに理解してもらえたら嬉しいです。

 

(Fさん)

今のITさんの話は私もそうだと思いましたが、私たちの生活が辛いことばかりだということを少し伝えたいのです。すみません、少し暗い感じになってしまいましたが、私の暮らしが最近少しうまくいっていなくて、そのことがなんで起きているのかということがどうしても伝えたかったのです。私は今まで寮で暮らしたりもしましたが、今少しうまくいっていないような気がしています。職員さんはいい方なのですが、なんでうまくいっていないのかと感じるのかというと、私たちの生活を守ろうとする動きと私たちの自由を守ろうとする動きが反対を向いているからだと思います。職員さんは私のためを思って色々と気にしてくれているのですが、そのことが私には負担になっているように思います。私の生活なのだからもっと私が生きたいように生きてもいいのではないのかと思ったりもしたりするのです。私が言いたかったことはこのことについてですが、私たちを守るということが、私たちにとって逆に働いていることが少なくないので、私たちにとってより良い生活とはどういうものなのかということをもう少し考えていきたいと思います。言いたいことはまだまだあるのですが、以上です。

 

(Iさん)

私は今のFさんの話はよくわかります。私も本当は自分で何もかもやりたいのですが、そうはいきません。ですから色々と支援してもらいながら生活していますが、私たちの生活は守られているといいながら、私たちは時には望んでいない支援が行われたりします。また最近では、守られているといわれながら、その実態は暴力であったり辛い思いをしいられたりすることもあるようで、私たちの生活は守られているようで、常に危うい状態で生活しています。私たちは実はもっと色々感じているのに、それが伝わらないせいでこういったことが起きてしまっています。私たちが思いを持って生活していることがもっと伝えられないといけません。私たちは今だからこそみんなに向かって思いを発信できると思うのです。私もよく知っているわけではありませんが、こうやって話すことすらできずに、亡くなっていってしまった方々がいる中で、私たちはこうやって少しずつ言葉を伝えていける方法ができてきたので、今だからこそできる私たちの思いの伝え方を考えて、いい発表をつくりたいですね。

 

 

ーーーーーー 追 記 ーーーーーーー

 

コースに分かれての活動が初日のこの日。

午前中は、各メンバーの係決めや、コース名決めを行ったのですが、

使用していたタブレットが保存前に電池が切れてしまった為、

上記は午後のみの活動内容です。

 

なお、初めて活動中にタブレットを使っての聞き取りをしてみました。

聞き取りと記録が同時に出来て、良いかなと思ったのですが、

手が次第にキツくなってき、午後からは学生のUさんの協力もあり、

普段どおりのペンを使った聞き取りに戻しました。

 

次回7月15日は、

13時~15時 @町田市生涯学習センター7Fホール で、

学級以外の方も参加できるよう、オープンなものになる予定です。

 

来年開催するコンサートに向けて、話し合いを重ねていきますが、

興味がある方いらっしゃいましたら、是非お越しください。

(T)