わかそよづくりコース(2018.7.15)

- 公民館学級 - (生涯学習センター 午前:学習室1 午後:ホール)        わかそよとは >

 

■ 午前中 ■

(Hさん)

少し午後の話をしたいのですが、このコースで1年を通してどんなことをするかも少し話したですね。話し合いをずっとしてもいいですし、少し「わかそよ」に繋がる別の活動をしてもよいと思うので、僕も考えてきたのですが、話し合い以外の活動についても考えられるといいなと思いました。過去の発表の動画を見たりするのもいいのかと思います。過去にどのような発表をしているかを見て、僕達の発表もどういう風にしたらいいか分かるかもしれないので、そういうこともしたいですね。

 

(Kさん)

わかそよに向けて新曲も作りたいです。

 

(Iさん)

私は今の意見に賛成です。今までどういった発表をしていたか気になりますので、今までのものを全部見るのは難しいかもしれませんが、どれがいいのか選んでもらっていくつか見てみてもいいかもしれませんね。あとは、私も歌は作りたいので、歌作りも賛成ですが、歌のテーマはやっぱり必要ですので、それが決まってからがいいかもしれませんが、歌はやっぱり必要なので、歌作りをしたいです。

 

(ITさん)

私はいつも話しているように命の価値について発表がしたいです。私達の仲間がまるで価値がないように扱われたりすることを聞くたびに、これがなぜ起きているのかと悲しくなります。優性思想の話は私達の存在を否定するものです。私達が生きていなくてもいいじゃないかというようなことをいつも言われているような気にさせられます。それは、間違っていることだと私達は声をあげなければいけないと思うのです。私達の価値は私達以外の人に決められたくはありません。私達の生きる意味は私達が考えていかないといけません。私よりももっと生きている時間が長い人たちはもっとそのことについていろいろな考えをもってきたことと思います。いつも辛い立場に置かれながら生きてきた訳ですから、今こそそのことについて伝えていきたいと思うのです。私達は自分達で生きる意味を見つけたい。それが、私が今回言いたいことです。私達の価値は他の人に決められない価値になるように、今回のコンサートはいいものにしましょう。

 

(Sさん)

今の話は、私はいつも考えていることですが、私はこうやって人に支えられて生きていますので、そのことに感謝をしながらも、私がそれでも生きる意味があるのだということを伝えたいのです。私はこうやって話をしている時こそ、その意味を感じることができていて、私の話がまた別の人の思いを動かしてそうやって繋がってできる変化に私は自分が生きている意味を感じるのです。ですので、私達の言葉とそれを伝える方法について考えて発表に繋げられたらいいと思います。このやり方についてはどうしても賛否あるようなので、この方法がいいとか悪いとかではなくて、私達に想いがあって、それをとにかく伝えたいのです。

 

(Kさん、作文を読む)

小さいこどもがじけんに、まきこまれた時には、ビックリして、家族の人がすごくつらいきもちになってかわいそうに、なりました。私も、お母さんが、なくなった時には、つらいきもちになり、泣いちゃった事が、今でも思い出します。今は、ホームでせいかつして、とてもしあわせです。私は、こわいじけんに、まきこまれたくないし、もっとへいわにくらすために、いきていく事がたいせつだと、私は思いました。しょうがいをもっている人たちが、たくさんいます。よの中に、たくさんいますが、でも、みんなで、力をあわせていきていけば、のりこえられると、私はかんじています。水にながされて、たくさんの人たちがなくなって、かわいそうなきもちです。よい生活をおくるために、しあわせにいきていく事だと、私は思いました。これからは、私たちが、つよくいきていけばいいと、思います。そして、おたがいに、ささえあっていく事が、一番たいせつだと、私は思いました。

 

(Kさん)

私が言いたかったのは、こういうことです。とにかく今生きていることが1番大切なことで、私達の生命が軽く扱われるということはあってはならないことだと思っていることが作文で伝えたかったのです。

私達の生活は常に際どいところです。いろいろなニュースを聞くと、私達の生活は本当に安全なのかと考えさせられてしまいます。ですので、いつも思うのですが、私達の生活の中でこうやって話ができれば、どれだけその安心に繋がるのかと考えさせられます。Iさんの話はそういう意味でも意味があると思いました。間違えました、Sさんでしたね。私達の言葉の意味についての話を私は取り上げてほしいのです。もちろん命の価値についてもそうですが、私達の言葉の価値について(コンサートで)伝えられると、私達の命の価値についても繋がると思うので、まずはそこから(わかそよで)発表できたらいいのかと思いました。

 

(Mさん)

私は、命の価値と感謝の気持ちがイコールではないけれども、同じことのように思っています。私達の命はいつも軽く見られるように思うのですが、感謝されることがよくあって、そういったときに私は嬉しくなります。私の生きる意味はそういうところにあると思っていて、他の人が簡単にできるようなことでも、私は時間がかかってしまいますが、それでも私がすることに意味があって、私がしたときに感謝の気持ちが聞けるとやっぱりいる意味があるように思います。いつもいろいろなはなしがしたいのにできませんが、今私が言いたかったのはそういうことです。ですので、私達はそうやって気持ちをやりとりすることで少し、感謝をしたりそんな中で意味を感じられると思います。

 

(Fさん)

今の話は私もそう思います。私達はよく障害がある人に比べて、悪いとか言われますが、感謝されるときはそういうことがないと思います。私は、本当はそういう中で生きていければ誰もが幸せなのにと思いますので、今のMさんの話はよく分かります。命の価値というと少し伝えにくいものだと思いますが、実はすごく簡単で、気持ちがどうかということで、すごく伝えやすいことだとおもいます。気持ちがあるということはすごく大切で、効率が悪いとかそういうことは私達の生活にあまり意味がないのではないかと思う時があるということが伝えたかったのですが、途中に少し違う言葉になってしまって上手く伝わりませんでしたが、言いたかったことは以上です。

 

(TTさん)

私も皆さんの話を聞いて思うことがたくさんあるのでいつもあまりこのやり方で話をしませんが、思いを伝えたいと思います。私達の生活はいつも感謝と共感で溢れていますので、そうやって生きている意味を感じることができます。ですが、時には思いが伝わらなかったり言葉が出なかったりしますので、気持ちがないように扱われたり気持ちが伝わらなかったりします。私達の気持ちはみんなと同じようにあるのに、そのことが伝わらないのが一番大変なことなのです。ですので、たしかに命の価値とかそういうことは大事ですが、まずは私達にも気持ちがあって、感謝と共感の中で、みんなと同じように生活しているということが伝えたいのです。

 

(Iさん)

今の話はとてもいいと思います。テーマとしてもすごく分かりやすいので、そういう話がもう少しできるといいですね。私達の命の価値は意味があって、それは感謝と共感があって初めて意味がより出てくる。そういったときに言葉があることと伝えることができるということが他の人にも伝わるのが、重要なので、そのことがわかそよでも伝えられると私達にとって意味があるのかもしれません。TTさん、ありがとうございました。私も今回の話でまた一つ思いがまとまった気がします。

 

(Hさん)

ぼくも少し話をさせてください。ぼくも今の言葉があることと伝えられることには思うことがあります。僕らは親にも言葉があることが上手く伝わらないこともあって、ぼくはそのことにはもう慣れていますが、少し辛い時もあります。それは大抵感謝の気持ちなのですが、そういうこともその感謝のテーマと繋がるような気がするので、僕達の命と感謝というテーマで家族のことも話せたらいいと思いました。

 

 

■ 午後 ■

(Tさんより、午前の話し合いの報告)

 

(Hさん)

僕達はこんな話を前回からしていて、少しずつ僕達が発表したいことがまとまってきたような気がしますが、それでもまだテーマをどういう風に決めればいいかも分かりませんし、僕達の思いもまとまってきたものの、まだ少しずつみんな話したいことが違うので、みんなで一つのテーマをどうやって決めたらいいのかということは僕も悩みましたが、とりあえず、まだみんなで話し合えればいいかとも思っていますので、今日はそんな感じでみなさん話し合えたらいいのでしょうかね。

 

(IHさん)

先にテーマを決めると難しいので、やりたいことを出してからテーマを決めるほうがやりやすいのではないでしょうか。

 

(Iさん)

そうですね、そう思います。

 

(HMさん)

前回(の若そよ)は学級を分けて発表しましたが、どうだったでしょうか。

 

(Hさん)

僕は前回のやりかたでいいと思います。ただ、公民館(学級)の発表は多分2曲か3曲くらいだったかと思いますが、少し時間が短かったので、もっとちゃんと発表したいことが決められればよかったように思います。

 

(ARさん)

前回はよかったと思います。今までは人数が増えすぎて見えにくくなっていましたので。前回は学級に分けたため一人ひとりが見え、自分達の思いが伝わりやすかったと思います。余裕もありました。ご飯を食べる余裕までありました。その反面で、もっとこういう風にやりたかったというのが、(それぞれの参加者の中に)あるのかもしれません。準備にもっと時間をかけたいです。発表方法については、今までやったことにとらわれなくても、いいのではないでしょうか。今まではミュージカルとコンサートでしたが、時間があるなら変えてもいいかと思います。テーマに合わせて、そのテーマを1番伝えられる方法を決めてもよいと思います。歌は歌でも元気な歌、しんみりした歌(バラードとか)、などに合わせて、ソロ、コーラスなどに分けてもいいと思います。

 

(ITさん)

私も今の話はとてもいいと思いました。私達が伝えたいことの中には明るく伝えたいことと、しっかりと伝えたいことがあるので、例えば、私達の命の大切さについてはしんみりとしてしまいますが、しっかりと歌わなければいけないことですし、明るく歌いたいこととは私達の生活は辛いと言われていますが、実は楽しく生きているのだということを伝えたいときに、明るく歌えたらいいと思うので、そういった分け方をすることで私達の伝えたいことは上手く伝わる気がします。いつもARさんの話は勉強になりますが、今の話も私達にとって大切なことだと思いますので、是非そういった(コンサートの)構成を作ってもらいたいです。

 

(Iさん)

私は「わかそよ」の作り方がよく分かっていないのですが、「わかそよ」を作る時に誰が最終的に内容を決めるのでしょうか。内容について私達はどこまで話し合えばいいのでしょうか。それが分かる方がいましたら教えてもらいたいです。

 

(Tさん)

Iさんは前回の(わかそよの)やり方については、どう思っていますか?

 

(Iさん)

前回の話も、私はよく分かっていないのですが、話し合いに参加はしましたが、最終的には台本を誰かが作っていたので、話し合いをするだけでよかったのですが、今回は話し合いをどこまでしなければいけないのかが、少し不安です。

 

(ARさん)

舞台の演出とか構成とかは私が専門ですが、運営上のことはみんなと常に関わっている人でないと分からないことがあると思います。舞台に立って演技するのはみんななので、何を表現したいかはみんなが意見を出す必要があると思います。例えば、みんなから躍動感をつけたいという要望があったとき、それに踊りをつけたり、形づくるのは専門家のほうです。しかし、「自分達は何を舞台で表現したいか」をはっきり言ってもらえないとつまらないものになってしまいます。

 

(Hさん)

今の話を聞いて僕もどんな場面を劇にしたいか少し考えましたが、僕は今こうやってみんなで意見を出したり、話合っていることをもっと知ってもらいたいので、このことを伝えられたらいいなと思います。こんな感じで自分がどんな場面を演じたいかを話し合うのもいいかもしれませんね。

 

(Aさん、昼休みに書いた作文を読む)

私は、7月5日の九州地方で大雨特別警報になり、障害者の人たちの安否と施設も早く復興して欲しいし、気になります。それを若そよにしたいです。

 

(Aさん)

私はあのニュースを見て心配になったほか、いろいろな人達が真っ先に現地に向かって支援しているという話も聞いて印象的でした。震災のときもそうですが、私達は何かの時に支え合うことができるので、そのことはまた劇にしたいです。

 

(Mさん)

どんな場面ということではないのですが、私が話したいのは、私達が感謝しあって生きていることこそ私達の生きている意味だということです。このことは午前中にも話したのですが、やっぱり私達はできることは限られていますが、その中でも感謝し合って生きているということです。私達はできないことばかり目向けられがちですが、それだけではなくて、できることを通して感謝したりされたりする中で生きていて、とても幸せに過ごしているので、それを伝えたいです。

 

(ARさん)

もし自分達が災害にあった時、自分達とって何があったらいいのか、どんな支援をしてもらえたら不安じゃなくなるか、何が自分にとって災害にあった時に助けになるか、そんなことを考えて劇を作るのも、自分と同じような立場の人を助けるのに必要だと思う。

 

(Iさん)

私はそういった時に困るのは、まず私は自分のことでできないことが多いので、支援者とはぐれてしまった時に生きていけるかという心配があります。次に私達のことについて、例えば、たくさんの人がいる中で、私は声を上げることができませんから、助けが後回しになってしまうような気がします。私のような人はたくさんいると思いますが、私のような人の代わりに助けてほしいことを言える人がほかにいてくれると良いと思います。私自身のことは、お母さんや施設の人とかが分かると思いますが、それ以外の人だと分からないと思うので、私がどんな人なのか分かってもらえると嬉しいです。ただ、(私が)どんな人というのはすぐに知らせにくく、例えば、私は身体障害をもっていますとかそういうことではなくて、もっと細かく何ができないとかできるとかそういうことなのですが、そういうことはある時には差別の対象になりかねないので、そういうことを伝えるというよりかは、この人がどういう風に困っているかということが分かる人が周りにいてほしいです。私が何に困っているかは少し考えれば分かるような気もするし、難しいような気もします。何に困っているか考えようとしない人が多いと思いますので、私が何に困っているのか考える関係性がもともとあるといいかもしれませんね。私はそういったいろいろな人が過ごす中で(相手のことを)分かろうとする関係性が作りたいです。

分かりにくかったでしょうか。私もよくわからなくなってしまいましたが、そういう人間同士のやりとりが不安だということです。

 

(Hさん)

僕も今のことで言いたいことがあります。僕は、予測してないことが起きたり、不安なことがあったりすると、パニックになってしまうことがあるので、そういうことがあると、たとえ(災害から)逃げられたとしても、避難場所で過ごすことが難しくなってしまいます。震災の時にはそういう人がたくさんいたと聞いていますが、今回の被害ではそういう人がどうやって過ごしていたかが気になりますし、そういったときにどうしたらいいのか考えてしまいます。今のところは不安なことばかりです。まずは逃げ切ることが1番ですが、その後もいきなり違う環境になれることが難しいので心配です。

 

(Iさん、終わりの時間が近いことを話す)

 

(Hさん)

またこういう会があればそれに向けてお互い意見を出しておくというのもいいかもしれませんね。この会でいろいろ話せたのはよかったので、またこういう会を行いましょう。

 

(Sさん)

本当にいろいろな話が出来たと思いますが、今回の水害についてもそうですし、今日の話し合いの内容もそうですが、やっぱり大事なのは私達の命があるということだと思います。私達の命がなにものにも変えられないということから全ては始まると思いますので、命が価値あるものとしてあり、その上で私達は何をこれから望むのか何があれば私達のことをみんなに理解してもらえるのか、そういったことが考えられると良いと思います。命の価値がないとされそうな流れの中で、私達はこの命があるということを何よりも基本にしていきたいですね。私達の命はどうなってしまうのか、出生前診断もそうですし、それだけではありませんが、私達の命の価値について感じていることをまとめてひとつにしてみんなで発信していきましょう。最後に、私は今日みたいにみんなで話ができる機会はとてもいいものだと思いました。またこうやってみんなで話しましょう。

 

(Iさん)

はい、そうですね。私達は何か話す時にまず命の意味とかいろいろありますが、まずは命があるという基本的なことから話したいですね。そのことは全ての命が平等であるということに繋がりますからどんな形にしろ、まずは平等に命があるということを、最後に伝えておきたいです。

 

 

ーーーーーー 追 記 ーーーーーーー

 

このコースでの活動が2回目となりました。

今回、初めて外部(とびたつ会)の方の参加がありましたが、

これまでのわかそよの演出なども担当されているARさんにも来ていただけ、

コンサートを作るということを、よりリアルに話し合えた活動になったように感じます。

 

記録には残せませんでしたが、

(話すペースが速かった時など、少し記録から抜けている会話もあり、)

他の学級の人たちにも声をかけていこうという話もされましたし、

今回のような話し合いの場を、繰り返し行なっていきたいという話も多くでましたので、

次回以降、再度開催に向けた準備ができればと思います。

(T)